「収入額」「支出額」の把握のためにマネーフォワードを利用しています。それまでは自分が月に幾ら使っているかすら分かっていなかったので、本当に助かっています。
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ただ、時折理解に苦しむような「収入」がぼこぼこと出現します。その意味を理解し、対策法などまとめてみました。
ここからマネーフォワード「家計」→「家計簿」の「収入・支出詳細」の画面で見ていきます。
問題点:これって「収入」???
- 「割引」
- 「Amazonギフト券・Amazonショッピングカードの金額」の使用
- 「Amazonポイント」の使用
マネーフォワードはAmazonのこの3項目を、「収入」として自動仕分けしてしまいます。それぞれ性格が微妙に違いますが、「収入」じゃないよねw
解決策:
少額なら無視(計算対象のチェックから外すだけ)でいいと思います。
いやそれでは気持ち悪い、多少手間でも支出と収入を管理把握したい、という向きもあるかと思います。
その場合は、自動で登録された項目を計算対象から外し、代わりに新規に「実質額」を手入力します。 (自動登録された項目は数字を修正できないので)
1. 割引
問題: 「割引」が 収入 になってしまう
対応: 割引の項目=収入 の 「計算対象」のチェックを外す
(より厳密にやるなら)割引前の価格の買い物を計算対象から外し、割引後の価格で新規に手入力する。
2. Amazonギフト券
問題: 「Amazonギフト券使用」が 収入 になってしまう
対応(チャージ時): 頂き物 なら 収入 とする。自腹 なら 振替 or 計算対象から外す
対応(使用時): 実質金額で新規項目を手入力。保有金融機関は「なし」
3. Amazonポイント
問題: 「Amazonポイント使用」が 収入 になってしまう
対応1: ポイント使用の項目=収入 を 計算対象から外す
(より厳密にやるなら)割引前の価格の買い物を計算対象から外し、割引後の価格で新規に手入力する
言ってることは単純です。総論はここまで。
以下は各論です。必要な部分だけご一読ください。
1. 「割引」が収入になってしまう
例
商品Aを購入。通常価格 1,000円のところ100円割引され、支払い額は900円。900円をクレジットカードで支払った。
マネーフォワード自動仕訳
商品A、-1,000円(支出)...Amazon連携
割引、100円(収入)...Amazon連携
---------------------------------------------------------
AMAZON.CO.JP、-900円(振替)...クレカ連携
割引前の額を支出とし、割引額を収入としてマネーフォワードは認識してしまいます。
対処方法
「900円で商品Aを購入した」という記録を残したいので、商品Aの価格を、割引額をマイナスした金額に修正します。
商品A、-1,000円(支出)...Amazon連携 計算対象から外す
割引、100円(収入)...Amazon連携 計算対象から外す
商品A、900円(支出)...手入力
AMAZON.CO.JP、-900円(振替)...クレカ連携
面倒であれば目障りな「収入」だけ計算対象から外すのもあり。その場合支出を過大に記録してしまいますが、少額なら大勢に影響ない。
2. 「Amazonギフト券」を使うと「収入」になってしまう
認識タイミングが変
使った時点ではなく、Amazonギフト券をチャージした時点で仕分けをします。
なぜなら「収入」等が発生したのは使用時点ではなく、受け取ってチャージした時点と考えた方がすっきりするからです。
仕分け項目が変
自動で「収入」扱いになりますが、ギフト券という名称とはいえプレゼントされた「いただき物」ばかりではありません。
「自腹で」チャージするケースもあります。 一定金額チャージすると何%還元!なんてキャンペーンをやってますし。クレカ無しでAmazonを利用する人もこれ。
ですので、いただき物か自腹かで区別しましょう。
対処方法(簡易法)
この簡易法では、収支管理(P/L)のみに注目しています。
シンプルにするために、資産管理(B/S)としてのAmazonギフト券残高の把握はあえて無視しています。
チャージ時点の仕分け
- 「いただき物」ならチャージした時点で「収入」に。
- 「自腹」ならチャージした時点で「振替」に。
使用時点の仕分け
- 実質的な支払額と考える金額で、新規項目を手入力。保有金融機関は「なし」。(何で支払ったかによらず)
- 自動連携で読み込まれた項目は計算対象から外す。
例
商品A 1,000円 を購入。支払いは、700円をAmazonギフト券残高で、残る 300円 をクレジットカードで支払った。
マネーフォワード自動仕訳
商品A、-1,000円(支出)...Amazon連携
Amazonギフト券の金額、700円、(収入)...Amazon連携
---------------------------------------------------------
AMAZON.CO.JP、-300円(振替)...クレカ連携
支出1,000円、収入700円 として認識されます。
対処方法(簡易法)
- チャージ時点
Amazonギフト券チャージ、700円(収入)=いただき物の場合
または
Amazonギフト券チャージ、700円(振替 or 計算対象から外す)=自腹の場合
- 支払い時点
商品A、-1,000円(支出)...Amazon連携 =ここだけ生かす
Amazonギフト券の金額、700円(収入)...Amazon連携 計算対象から外す
---------------------------------------------------------
AMAZON.CO.JP、-300円(振替)...クレカ連携
理想と挫折 Amazonギフト券残高のMoneyForward反映をおすすめしない理由
先ほどの簡易法では、Amazonギフト券残高の把握、すなわちB/S的な残高管理、資産管理の面は無視しました。
理想高くそこまでフォローするとしたら、財布の一種として「Amazonギフト」という項目を作り、チャージ時にそこへ振替。支払い時にはそこから振替える。
……こうすればMoneyForward上で把握可能です。実際以前このブログでもそれをお勧めしていました。ですが自分でその運用を始めた後で後悔しました。面倒でw
というのも
収支管理の面では、実質いくらの買い物をしたか?が関心事であって、その支払い方法が何であったかは関心がないからです。
資産管理の面では、私の場合Amazonギフト券残高は多くても数千円レベル。全体から見たら誤差の範囲だからです。
3. 「Amazonポイント」を使うと「収入」になってしまう
例
商品A 1,000円 を購入。800円をAmazonポイント残高で、残る 200円 をクレジットカードで支払った。
マネーフォワードの自動仕訳
商品A、-1,000円(支出)...Amazon連携
ポイント、800円(収入)...Amazon連携
AMAZON.CO.JP、-200円(振替)...クレカ連携
マネーフォワードは「ポイント使用時」に「収入」としています。
私は、「ポイント発生時」に「割引」されたと考えます。ポイントをもらった買い物の支払額へのマイナスです。
例えば、100%ポイント還元の商品は、実際に支払いが発生していても、実質タダって考えるあれです。
ポイントをもらった買い物の時点で脳内カウントして、使う時点ではカウントしない。シンプルです。
対処方法
実際に実行するとなると結構面倒です。なぜならAmazonポイントの発生源はたくさんあるのです。
1. 商品そのものに付くポイント(容易)
値段のところに書いてあります。これは単純。
2. Amazon Master Card 利用によるポイント(まあまあ容易)
クラシックカードの場合、Amazon内の買い物で2%のAmazonポイントが付与されます。ゴールドカードでは同2.5%。
複数商品を会計するとまとめて付与されます。ざっくり各商品に割り振ればOK。
3. 特別な「祭り」のボーナスポイント(かなり手間)
一定期間に一定額を購入すれば総額の何%分、後日まとめてポイント付与するタイプ。
これを多数購入した商品ごとに振り分けるのは… 不可能ではありませんが不毛w
4. Amazon以外の買い物で付与されたポイント(テーマ外)
ここまでは今回の話に含めません。
対処方法
ポイント対策、上記1〜3 のどこまでやるかは個人の考え方次第かと思います。手間と効用を勘案して決めましょう。
ここでは「何を目的とするか?」別に対処法を提案してみます。
収入把握重視なら
例えばマネーフォワードには収入把握を期待している、支出はざっくりでいいわ、だとしたら。
一番簡易な方法としては「Amazonポイント」による幻の「収入」を「計算対象から外す」。これで目的は達成されます。
支出把握重視なら
支出管理重視でしたらやはり「割引」と同様、購入価格を修正していきたいところ。ただ1,2,3 すべて完璧にしようと思うと続きません。
支出のトータル額だけ、マネーフォワード上に反映させればいいのです。
例えば、1.2 はかっちり、3 は簡便法として合計額を何か一品目にまとめて反映する。または 1 だけかっちり、2 は無視、3 は簡易的にとか。
究極かつ至高の解決法
せいぜい月数千円の話です。「Amazonポイント」は見なかったこと、無かったことににするという手もあります。
すべて「計算対象から外す」。考えるだけ時間の無駄です。正直これでも十分かとw
付録 マネーフォワード修正方法
マネーフォワード上の金額の修正方法にはコツがあります。
連携金融機関から自動取得した分は金額修正や削除はできません。ですので、新規に手入力で修正後の内容で入力し、自動取得分は計算対象外とします。
補足:念のため金額修正の根拠を「内容」または「メモ」欄に残しています
商品A 294円 =500-割引100-P100-尼鱒6
と「内容」欄にあれば下記を示しています。マネーフォワードの字数制限に収めようとした結果暗号じみてきたw
実質価格 294円
=通常価格 500円
− 割引100円
− Amazonからの付与ポイント100円
− Amazon Master Cardからの付与ポイント 6円
なんでもいいんです。自分がわかれば。以上、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。