楽天銀行でまた改悪です。
「資金お引越し定期」の金利が大幅に切り下げられました。
ズル技(テク)(古)の一つとして有名だった「資金お引越し定期」(1ヶ月もの)の毎月適用技がその輝きを失おうとしています。まあ、いつかこうなると皆様予想されていたとは思いますがw
「資金お引越し定期」とは?
その名の通り、ざっくりいうと自分名義の他行口座から振込まれた資金については短期間(1ヶ月もの)の特別に優遇された金利の円定期預金を提供するものです。
先ほどズル技(テク)といったのは、「資金お引越し定期」満期後に一旦資金を他行に移し、再び楽天銀行に振り込めば何度でもこの「資金お引越し定期」金利の適用を受けられる点。もちろん公式にOKとは謳っていないものの、(客寄せの意味でか)許容されている状態です。
当然ですが、振込手数料無料の枠内でどうぞ。よほど巨額の資金でないと手数料負けしますのでw
「資金お引越し定期」利率の推移
2019年5月まで「年0.21%」
が長らく続いていましたが、
6月「年0.2%」
7月「年0.15%」
と急激に引き下げられました。
もともと毎月毎月「今月末までの金利」と明示されていたのですが、今は期限表記が消えていますね。不穏。
「資金お引越し定期」利息の一例
年利0.21%→0.15%ってどんなもんなのよ。ってことで、
100万円を「資金お引越し定期」に1ヶ月預けた場合の利息を計算してみます。
年利 0.15% 1ヶ月後の税引後利息 109円
年利 0.21% 1ヶ月後の税引後利息 143円
年間ならまあざっくり12倍です。正確には複利計算するべきところですが略w 計算にはこちらを使用しました。
「資金お引越し定期」と他を比べてみる
魅力の下がった「資金お引越し定期」から資金を引越しさせる先としてはどこがあるでしょう?
楽天銀行の他の円定期は?
ちなみに楽天銀行円定期内での比較では、マネーブリッジ適用普通預金金利が 年0.10%、6ヶ月もの 年0.12%、1年もの 年0.11%(2019年7月9日時点)です。
後二者はボーナス時期に合わせて目玉として上げてる模様。
こうして見比べるとこっちでもいいかもね。わざわざ後ろ暗い思いをしつつ毎月手間をかけて「お引越し」させる手間に見合わないw
個人向け国債の「プレゼント」の方が得
他方、個人向け国債の「プレゼント」を毎年乗り換えて毎年GETすることで(現時点では)最大で 年利 0.4% 相当となります。普通に考えてこちらの方が利回り的にも発行母体の体力的にも優れていますよね。
ただ弱点としては、
1.プレゼント利回り?でMAXの年利0.4%相当を得るには1,000万円以上が必要なこと。
- 一年間解約できないこと
が挙げられます。特に後者は気をつけたい点です。
金利比較サイトには無数に
金利比較サイトとかを見れば零細金融機関で魅力的な金利を提示しているところも発見できます。ただその都度口座を作るのも正直面倒。預金保険で1千万まで保証されるとはいえ個人的にはあまり食指が動きません。
え、楽天銀行、経営苦しいの?
今までガバガバにばら撒いていたのに急に渋ちんになってきましたね。もしかして経営不振?と邪推してしまいます。超低金利下で銀行の経営は苦しいって聞きますし、楽天銀行もいよいよピンチか?
と調べてみたら、直近の決算短信を見る限り一応増収増益のようですよ!
財務状況 | ディスクロージャー | 楽天銀行について | 楽天銀行
さらには口座数も順調に増え、インターネット銀行トップだそうです。
インターネット銀行で初めて700万口座を達成 | 2018年 | プレスリリース | 楽天銀行
好調だったww
なんだ、人気者だったんだ〜😏 もっとも銀行の経営状況を公表資料から読み解くのは難しいといいますし、まあ、、私の知識では正直よくわかりません。
素直に受け取るならば、先日のポイントバラマキ大幅縮小と合わせて、口座拡大のためのフェーズから次へ移ろうとしている姿勢が読み取れる、といえるのかもしれませんね。
先日のポイントバラマキ縮小の話
hanjukuajitama.hatenablog.com
最後に個人的な話
退職に伴い自分の生活環境が変わるため一時的に自由が効くようにと、半年ほど前に安全資産を「個人向け国債」から「資金お引越し定期」へと移していました。
ただ新生活も落ち着いて、日常生活を取り戻したので急な物入りもなさそう。1〜2年分の生活費を銀行口座に残して、安全資産の多くをまた個人向け国債に戻そうかと思います。とりあえず300万円預金を積んでおけば最高ランク認定でATM、振込手数料一定回数無料ですしね。
楽天銀行今までありがとう😅