高利回りで人気の米国ETF、PFFとHYG。
どちらも分配金が高利回りというメリットの反面、金融危機にあたっては信頼性に劣るとされています。この二つのETFの金融危機での値動きから、配当金生活での使いでを確認してみようと思います。
PFF
米国優先株のETF。優先株の特徴として発行元は金融業が多く、金融危機に遭遇すると猛烈に値を下げています。例としてリーマンショック時は直前の高値 50ドル付近から最低で15ドル、つまり7割引=3割に。ヒイィッ。
ただし分配金はリーマン時でも横ばい。むしろここ最近の 0.175ドル/月 より高い傾向の 0.25ドル/月前後を分配していました。金利水準を緩やかに反映しているようです。
利回りを振り返ると、一番の底だった2009年3月で一口14ドルで分配金が0.218ドル/月。年利換算で18%相当!瞬間最大風速とはいえこれはすごい。
配当金生活として(含み損益はともかく)配当の絶対額が損なわれないことがありがたいですね。PFFのこの実績は心強い。
データ元
finance.yahoo.com
HYG
ハイイールド債のETFです。
リーマンショック前の高値で約100ドル。リーマン直後の最安値で約60ドル。4割引です。先ほどのPFFが7割引だったのに比べるとHYGはだいぶマイルドですね。参考までに、同時期の日経平均も同じかそれ以下の下げでした。
HYGもPFFと同様、リーマンショック時の分配金の大きな変動は見られないようです。
分配金の水準は 0.6 ドル/月 台でした。ここ最近の 0.37 ドル/月 前後と比べるとずいぶんと高いですね。最近10年間の分配金推移をグラフにすると綺麗な右肩下がりです。低金利を反映したものでしょうか。
利回りにするとHYGもリーマンショックの底で瞬間最大風速年利13%相当でした。これもPFFには及ばないまでもかなりの水準です。
同じく直リン
finance.yahoo.com