ゴールデンウィークも終わり、一気に暖かく、いや、汗ばむ陽気になりましたね。新型コロナのステイホームなご時世ですが、外に出かけたくなるような気持ちのいい気候です。
そんな中、引きこもり体質の私は、遅ればせながら世間で大人気の Nintendo Switch
あつまれ どうぶつの森
を始めました。今さらながらw
どうぶつの森に見る日本人の株式投資観
この「どうぶつの森」では野菜の「カブ」の売買を株式トレードになぞらえています。
1週間で「カブ」は腐ってしまうので、タイミングをみて値上がったらすぐに転売するゲームとして設定されています。ネット上では、カブを高く転売するための情報で賑わっている始末w
要するに、一般的日本人の見方にあわせ、株式=短期トレード。上がり下がりを当てたらお金が増えるゲーム、という認識ですね。短期売買は株式の一面ではありますが、うーん、これはちょっと一面的すぎて残念です。
日本国民の多くが株式会社から給与を得て、株式会社が生み出した製品を購入し、株式会社のサービスで冠婚葬祭まで取り行っているにも関わらずこれです。
現役世代がそう教育されているから、ゲームを通じて子世代へもそう刷り込まれていくわけですね。
日本の常識=株式投資は短期トレードのバクチ
これは任天堂社員の投資リテラシーが低いせいでもなんでもなく。日本の長年の常識が株式投資=短期トレードの博打、だからそれに合わせただけでしょう。
バブル崩壊後の三十年を振り返ると、日本株はITバブル、小泉景気、アベノミクスと所々に山がありつつも株価は基本横ばい。配当も低い。株式で利益を上げようとしたら短期トレードに向かうのは自然でした。証券会社も手数料稼げるしね。
日本株が微妙なら外国株式投資かというと、ここつい最近まで、海外株式市場に投資できる環境は整備されていませんでした。一部マニアだけのもの。
日本人はやっぱり貯金が正義
日本はデフレ下ですから、預貯金オンリーの資産運用が合理的です。
為替は円高傾向が続いています。米国は緩やかなインフレ、日本はデフレですので当然そうなります。なので外貨でなく日本円の資産を持つのは合理的です。
諸々考慮すると、日本では日本円で定期預金するのが理に適っていたといえるでしょう。
なので文句を言うなら任天堂でなく財務省に言えってことですねw
一方資本主義の本場アメリカは大正義 モノポリー
一方資本主義の本場米国では古典「モノポリー」が約百年前に生まれています。超々有名で説明の必要もないと思いますが不動産投資のゲームです。
Wikipedia を読んだところ、元々は教育用として作られたというのですから、さすがです。ザ・資本主義のルールを子供の頃に叩き込まれます。
かたや我が国では…1週間で腐る「カブ」ですからね。ちょっと寂しい。
子供らが楽しみながら、人類の大発明である株式会社の仕組みを自然と理解するようなゲームってないもんでしょうかね。
もちろんモノポリーは国内でもプレイ可能ですし、いただきストリート など国産のモノポリー亜流ゲーム も誕生しました。いただきストリート は私も大ファンです。ただやはり一部のマニア向けの感は否めません。
認知度を高めるには どうぶつの森 に便乗をw
マニア向けの壁を打ち破るためにはどうすればいいのか?ここはぜひ、単独のゲームではなく、大ヒット作どうぶつの森の一部分として組み入れて(便乗させて)ほしいものです。
ビジネスの権利を小口に分割して保有する。保有割合に応じて利益の分配を受ける。ビジネスが生む利益が変動すると株価も変動する。保有割合に応じて議決権を得て経営権を握れる。
そうした株式投資の仕組みを肌で感じられると「森生活」にも深みが増し、ハマる人がさらに続出するような気がします。
それができるのは任天堂しかない。任天堂さんお願いします(>_<)
ぼくがかんがえた最強のどうぶつのもり
どうぶつの森にはハリネズミ姉妹が創業した仕立て屋「エイブルシスターズ」がゲーム内に登場します。この姉妹がIPOして、会社の所有権の一部を売り出すなんてのはどうでしょうね。
たぬきち「おりいって相談があるなも。エイブルシスターズが事業拡大を考えていて、出資してくれる人を探しているなも。もちろん出資に応じて利益の配当はもらえるなも」
プレイヤーはオーナー兼経営者のハリネズミ姉妹から株を買い取り、その保有割合に応じた利益分配を得ます。姉妹はIPOで得た資金を元にさらに事業拡大。
どうですか?今のシステムにそのまま組み込めそうじゃないですか?
その後エイブルシスターズは世界的人気ブランドに育ちます。従業員を増やすので雇用拡大、島民人口が増えます。となると たぬきち の本業、不動産開発も潤います。お店を目当てに島外からの買い物客も増えますので航空会社も同様に潤います。
創業者、株主、従業員、顧客、みんなハッピー。楽しそう(妄想)
経営権を争うエピソードも
出資と配当だけでなく、経営権を握る要素も見所です。一定割合以上の株式を買い取って経営権を握ったら、創業者姉妹を追い出すこともできたりして。
複数回にわたる たぬきち からの出資の誘いに乗り続けるうちにプレイヤーは大株主になります。
たぬきち「僕も結構な額を出資しているんだけど、あの姉妹のやり方に不満があるなも。もっと儲かるやり方があるなもねー。僕と手を組めばあの姉妹から経営権を奪えるなも。そうしたら配当が今の倍にできるなも!」
昔ながらのやり方を貫きたいハリネズミ姉妹。一方で利益を追求する たぬきち。両者間の路線対立は埋めがたいものがあります。そこに巻き込まれるプレイヤー。波乱不可避。
新たなドラマが生まれそうです。いやー目が離せませんねー
リタイアして本当に良かった(定期)
っていうか、どうぶつの森について語るほどやり込んでないんです。すみません。これから頑張りますw やりこむ時間があるのも早期リタイアのおかげ。リタイアして本当によかった!(お約束)