40代Gが早期リタイアしたブログ

早期リタイアゲイです

大学生Gがノンケに憧れて何も起きなかった話

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今年は暖冬とはいえ冬はやっぱり寒く、でもそうは言っても2月も末になると春の訪れを感じますね。SNSを眺めていると、友人たちはもう花見イベントのスケジュールを立てて参加者を募っています。元気だなぁ。

早いものでもうすぐ桜の季節。飲めや歌えやするだけでなく、誰でも多少はおセンチな気持ちになったりしますよね。桜の季節の思い出といえば、大学時代にコンビニでバイトをしていた頃を思い出します。以下おっさんゲイの昔話です。

二十年以上昔、学生時代の与太話

有名な桜並木に面した酒屋があり、その酒屋をコンビニ化した店でバイトしていました。当時は酒屋をコンビニに転換するのがよくあるパターンでした。なので一階は普通のコンビニだけど、二階は完全に民家。で、窓の外が桜。他人の家ながらいい桜でしたw

オーナーである元酒屋の大将は、両親を既に亡く、妻子とは離婚し別居。単身で遊びまわり店にはほとんど出てこない。自宅は店とは別に構えています。

繁華街ってわけでもなく深夜2時をすぎると客はまばら。大量の納品、品出し、返品とやることを済ませてしまった後、朝の通勤通学客が押し寄せパートのおばさんが出勤するまでの時間帯は、のんびりできる束の間のひとときなのでした。

この時二階が民家なのが役に立つ。コタツもあったし、自分ちじゃねーぞってレベルで寛いでました。ごめんなさい。とまあ、前置きが長くなってしまいましたが、そんな深夜バイトのある日...

彼と初めて話をしたのはある真夏の深夜

それまでもよく来店していたものすごくタイプの男子。背が高くてがっちり素朴系爽やかイケメン。東北の高校で野球部キャプテンとかやってた感じ。知らんけど。まあ別にイケメンだからって客と店員で何ができるわけでもなく。何が起こるわけでもなく。普通に会計するだけの関係だったのですが。

ある日の深夜三時、月一のワックスがけ業者が来まして。作業中30分ほど入店をお断りする。そのタイミングで彼が来店しました。

 

「すみません、今入れないんですよ。向こうのコンビニにどうぞ」(話せてラッキー)

「あー、だったらここで待ってますよ」(低い良い声!)

「だいぶかかるけどいいんですか?」(どうぞどうぞ、むひひ)

「うん、ここの抹茶クリームパンが食べたいんで」(可愛いwww)

「あーあれ俺も好き」(気が合いますね。付き合いましょう!)

 

その後店の前、桜並木の下にビールケースで座席を作り、しばらく二人きりで雑談しました。もう一人のバイトは二階で寝ているので邪魔はいない。彼は同い年で、大学の学年も一緒。地方から出てきて近所に一人暮らし。今は夏休みで昼夜逆転気味の生活らしい。

真夏の深夜だったのが幸いしましたね。これが真冬だったら30分も絶対待ってられないw 俺はこの時、多分一生分の運を使い果たしたと思います。

とはいえ

もちろんそれ以上の関係になるでもなく、たまに店で短い会話をする程度。ここで俺がノンケ男子で下心がなかったら今度飲もうとでも誘うところだけど。でも俺はゲイで下心あるし、距離が縮まったところでその先に願うような結末はないことがわかっています。だから深入りは避ける。

とはいえ自分もまだ割り切りができず、悶々とした気持ちがなかったわけではありません。うん、我ながら若いね。

そして卒業、就職

そうしているうちに一年が経ち、二年が経ち。大学を卒業する春を迎えました。三月下旬、その日彼は比較的早い時間帯、といっても日付が変わる頃に大量に酒とつまみを買いに来ました。なんでも今から友人と自宅で卒業祝いの酒盛りをするらしい。

「えーいいなー、俺も混ぜろよ」なんて言ったけどそれは社交辞令。でも俺がノンケだったらそこに混ざって酒盛りする世界線があったのかも。いやノンケだったら恋心的な感情を抱くこともないからそこに俺はいないか。な〜んてしょうもないことを考えました。

卒業後は実家に戻って地元で就職すると聞いていました。多分今日で最後だねと短く別れの挨拶をした。

その時、宅配便で実家に荷物を送る手配をしたので実家の住所氏名電話番号を知ってしまった。俺にストーカー気質がなくて幸い。みなさんも荷物を出すときは気をつけましょう。

ちなみにその時窓の外は夜桜満開だった…らビジュアル的にドラマチックなんですけど。無理やりイントロの桜に繋げようとしたけど覚えていませんw

それが最後。それ以上何もなし。

きっと今頃は

というわけで別れの季節の春。オチのない昔話にお付き合いいただきありがとうございました。

彼は家庭を持って子供も大きくなって、それこそ子供ももう大学生くらいのはず。子供らがまたあの頃の俺たちと同じような日々の出来事を繰り返しているんでしょうね。

そう、あの頃ビッグコミックスピリッツに連載されていたツルモク独身寮の最終話のように。登場人物が入れ替わって第一話に戻る的な(わかりにくい締め😅)

 

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